『ガブッ』ほんの一瞬のことだった。
散歩途中には色んな犬と出会う。その度にリンは尻尾を振って近寄ろうとする。
そこそこの力で引くものだから、リードをしっかり握らないと、引きずられるのだ。
これがあるから、まだ散歩は子どもには任せられない。
昨日、時々歩くコースを散歩していた。
大きな家の格子になった門扉から、顔を出してきた。
リンはそれに反応。近寄りたいとアピール。
同じ犬種だから大丈夫だろうと、寄せて行く。
そして今まで寄せたとしても、身の大小を判断し加減をして遊んでいた。
それが....相手の犬がガブッとリンの右耳を....。
「キャンキャンキャン....」と住宅街に響く。慌てて飼い主も家から飛び出てくる。
相手さんは何か言っているが、よくわからない。
自分は止血することで、必死。
自分が言ったのは、「テッシュを持ってきてもらえますか」
押さえるポイントがわかったので、ポタポタと流れる血は漸く止まった。
テッシュを受け取った際、相手の手が異常に震えていた。
だからではないが、噛んだ側を責めることは控えた。
だって自分も近寄らせたのだから。
お互い謝り合って、シャンシャン解決。
そこから家に戻るまでが、たいへん。
血まみれの手をした男が、Tシャツも血で汚れ、スニーカーにも血が付着し、
そんな男が歩いているだけで、通報されそうで心配になった。
なんとか家に辿り着き、噛まれた傷口を洗浄しようと、庭でシャワーする。
うわ〜っと声が何度も出た。
目を細めているのは痛い証拠だろう。
血はもうプルプル震わせない限り、止まっていた。
靴下を耳にはめ、テーピングして応急処置は完了。
次は自分だ。
半ズボンだった自分は、足の血を洗い流そうと風呂場へ。
一瞬のけぞりました。
鏡に、映った自分の顔。
気付かなかったのです、自分の顔にも血がとんでいたのを。
「通報されへんでよかったぁ〜」思わずボソリ。
USJから帰宅した子ども達にも説明。犬好きだから、よその犬でも遠慮なく手を出してなでる。
それが危ないことや、飼い主さんに「触っても良いですか?」と聞くことなど、合わせて伝えた。
妻も友人に連絡してくれた。
血が止まれば、あとは自然治癒するだろうと、言ってくれたので、
病院は今のところストップ。
夜中も数回起きて、靴下交換。
手のかかる長女リン(7歳)でした。
